お久しぶりです、みんなの後輩バーチーです。
いよいよ、2019年4月18日、にしのあきひろ、待望の6作目となる絵本『チックタック 約束の時計台』が発売されます。
そして本日3月8日よりamazonで予約スタート。
なんと予約開始初日でAmazonの「本の総合ランキング」で1位を獲得。
「絵本部門」ではなくすべての本の中で1位というのは驚きです。
表紙はこちらです。
早く読みたいですね。待ちきれません!
西野さんの絵本といえば『えんとつ町のプペル』の無料公開が話題となりました。
なんと全ページが無料でネット上に公開されています。
ただしもちろんですが公開されたのは発売後。
発売前の『チックタック 約束の時計台』はもちろん公開されていません。
でも読みたい。どうすればよいのでしょうか。
そうですね。先に考えて公開すれば良いんですね!
幸いなことに、西野さんのブログですでに一部の絵が出ていましたのでそれらを使用させていただきます。
※今回のブログで使用している絵本の原稿画像はすべて西野亮廣さんのブログ、Instagramからお借りしています。
それでは早速表紙をめくっていきましょう。
※ここから先はネタバレしている可能性もしていない可能性もあります。自己責任でスクロールしてください。
主人公のタックが海のそばを歩いていると、女の子が今にも崖から飛び降りそうになっているのが見えた
あわてて駆け寄りタックルの勢いで抱きつき倒れこんだ
「キャッ!!」
「おい君!何してるんだ!早まっちゃだめだ」
「ちょっと何するのよ!」
「だって飛び降りようとしていただろ?」
「そうじゃないの‥」
「ちょっと聞いてもらってもいいかしら」
少し離れたところに腰を下ろす二人
「すてきな景色ね」
「そうかい?昔はもっときれいだったぜ」
「私は初めて見るから‥」
「初めて?」
それから聞いた話にタックは驚きを隠せなかった
なんと女の子は「お屋敷」と呼ばれる街で一番大きな館に住んでいるという
そして生まれつき病弱だった女の子は外に出ることを許されず、今まで一度も「お屋敷」から出たことがない
(お屋敷に女の子が住んでいたなんて知らなかったな)
「遠くの病院に入院することになって明日にはこの街を離れなくてはいけないの」
「その前にどうしてもこの街を見ておきたかったんだ」
「でも見つかったらすぐに連れ戻されちゃうし‥」
「それであんなにさびしい場所にいたんだね」
「よし!それなら僕の住んでいる時計台においでよ」
「森の中だから見つかる心配もないし街だって見渡せる」
「え、でも‥」
タックは強引に女の子の手をとって走り出した
「今日で最後なんだろ?」
「でも見つかったらタックがどんな目にあうか」
「へっ、そんなのへっちゃらさ」
そうして2人は森の中へ
「ほら、あれが時計台さ」
誇らしげにタックが言う
「すごい!大きな木が時計台になっているのね」
「俺が作ったわけじゃないけどね」
「俺には家族がいないんだ。でも町の人が時計台の管理人の仕事をくれたんだ」
「森の中で1人だなんて寂しくないの?」
「なーに、気楽なもんさ」
「それに時計台からの眺めは最高なんだぜ」
そういって女の子を時計台の中へ
「わぁ!すごい!」
「へへん!そうだろ!」
「最後に見られて良かった‥」
「そっか‥最後なんだね‥」
「そういえば名前聞いてなかったね。僕はタック。君は?」
「‥ごめんなさい。言っちゃだめだって。」
「そ、そっか‥」
「あ、そういえばこの時計台には伝説があるんだ」
「伝説?」
「太陽が1番高く上る日に恋人同士で夕日を見ると1日だけ奇跡が起こるって」
「すてき!‥‥ねえ、今日だけ恋人同士ってことにしない?」
「えっ!‥‥いいのかな」
「この町最後の思い出に」
「じゃあ」
顔を真っ赤にしながら手を握る2人‥
「何にもおきないね」
「やっぱり伝説はでんせ‥‥ちょっと待って!!」
なぜかお互いの姿が見えない
「もしかして私たち…」 「もしかして俺たち…」
「透明になってる!!」
「これって1日だけ透明でいられるってことかな」
「それじゃあ、街に行っても見つからないって事だね」
「気持ちいい!」
「私自転車も初めて!」
「じゃあ、思いっきり坂を下りるよ」
「きゃああああ!」
「もう!死ぬかと思ったじゃない!」
「ごめんごめん、そうだどこか行きたいところある?」
「そういえば今日ってお寺で夏祭りがあるんじゃない?」
「よし、行ってみよう!」
「夏桜がきれいね」
「姿が見えないと何も買えないね」
「それでも来れただけで嬉しい」
「ところで本当にほかの人から見えてないのかな?」
「だれにも気付かれてないみたいだから大丈夫じゃないかな」
「ところで入院って長いの?」
「うん、いつ帰ってこれるかわからないんだ」
「そっか‥」
「今日は本当に楽しかった。この街で思い出が作れた。ありがとう」
タックは何も言えなかった
「そろそろ帰らないと‥」
「うん、送って行くよ。こっちを通って行くと近いんだ」
「火事だ!」
「早く抜け出さないと!」
「ここからなら家まですぐだから大丈夫」
「あなたは時計台を見に行って!」
「でも!」
「本当に大丈夫!ありがとう楽しかったわ。早く行って!」
「わかった‥、ねえ!元気になったらまたおいで。」
「あの時計台でずっと待ってる!」
「元気になったら必ず会いに行くわ!」
「教えてくれないか、君の名は!」
「私の名前は‥‥‥
ゴウゴウという炎の音にかき消される声‥
あれから何年、いや何十年経っただろうか。
タックは今も1人で時計台を守り続けている。
そこに管理人がいることも忘れられたある日、時計台の扉を叩く音が。
「君は!」
「もしかしてずっと待っていてくれたの?」
「ああそうだ、もうこんなおじいちゃんになってしまったよ」
「私もおばあ‥キツネっぽくなっちゃったわ」
(本当だ‥何でキツネ??)
「それでも来てくれたんだね」
「あなたとの約束があったから」
「ねえ、またあのお寺に行きたいわ」
「あの日の夏祭りの思い出が支えになってくれたのよ」
「それは私も一緒だよ」
(この奇跡が1日ではなくずっと続きますように)
「何をお願いしたの?」
「内緒よ」
「あ、そうだ大事なことを忘れていたよ」
「君の名は?」
「私の名前は‥」
「チック」
チックタック 約束の時計台 主題歌 『伝伝伝説』
いかがだったでしょうか
すてきなお話でしたね。
発売が待ちきれません。
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※このブログで紹介された内容と異なる場合がございます。ご注意ください。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
『チックタック 約束の時計台』の感想はこちらまで
千葉 和博(@chibungelingbay)さんのレターポット | LetterPot (α)