お久しぶりです、みんなの後輩バーチーです。
※このブログでは映画の内容に言及していますのでネタバレを避けたい方はご遠慮ください。また、映画の感想ブログではありますが、かなり深いところまで考察しているマニアックな内容になっております。
私が今まで書いてきたのは「時間の無駄ブログ」でした。
内容よりも「うけるね」重視。
最近も、とある方から「クソオマージュブログ」と言われました。
ただし、今回は違います!
もしかすると今までのブログはこのブログの前振りだったのかもしれません。
なにせ今回のテーマはあの『映画 えんとつ町のプペル』の感想及び考察のブログなのです。
2012年に西野さんのFacebookをフォローし2015年にオンラインサロンに入会。
西野さんから「古参はウンコ」などと言われながらも追いかけてきた活動のその集大成がいよいよ目の当たりに。
正直、公開前のハードルはこれ以上ないほど上がり切っていました。
上映前に不安になるほどに。
ところが、というか案の定というかオープニングから泣く!
その後もずっとウルウル。ルビッチの決め台詞で号泣。母ちゃんのセリフで号泣。ついにはアントニオにまで泣かされました。
映画の鑑賞から約10日、ある程度冷静な目で映画を語れるようになりました。
(鑑賞直後は「すげえ!」、「やべえ!」しか言ってませんでした。)
これはいよいよ本気を出す時が来たようです。
それでは、まず目次から
目次
1.キャスティングの妙
2.なぜ自分はあの場面で涙したのか
3.40代会社員のとっての「煙」とは
4.父親目線の『映画 えんとつ町のプペル』
5.第2章を予感させる伏線
6.煙の向こうにあったもの
1.キャスティングの妙
本題に入る前にまずはこちらから。
そう!「キャスティング」についてです。
公開前から1部からはプロの声優を使わないことに関して批判的な声もありました。
その人たちにこそ言いたいですね。
「あの煙の向こう側を誰か見たのかよ。誰も見てないだろ?だったらまだわかんないじゃないか!」
実際に映画で観たらもうびっくりするぐらい皆様はまり役でした。
ルビッチやプペル、ブルーノや母ちゃん、アントニオにスコップ。
たくさん語りたいキャラクターは居るのですが、まずは個人的に注目していたこちらから。
そうです、えんとつ掃除屋のスーさんです!
そしてこのスーさんを演じるのは「飯尾和樹」さんです。
私はテレビに出ているタレント、お笑い芸人のなかで飯尾和樹さんが1番好きなんです。
ハイテンションではなく淡々と、なのに爆笑をかっさらう。格好良ささえ覚える大好きな芸人さんです。
最近でこそ、バラエティーに引っ張りダコでドラマなどでも存在感を見せる名バイプレーヤーと広く認識されていますが、私が飯尾さんを認識したのはかなり前になります。
バラエティの伝説的なテレビ番組「笑っていいとも!」にレギュラー出演を果たしたのが2001年。
それよりも前、私の初飯尾さんは1995年のラジオ『コサキンDEワァオ!』でした。
当時は現在のお笑いコンビ「ずん」ではなくその前に組んでいた「La.おかき」の1人として登場。
派手さはなかったものの当時から独特の言葉選びのセンスには光るものがありました。
(ちなみに、コサキンのラジオについても語りたい事はたくさんあるが、脱線してはいけないのでまたの機会にさせていただきます。)
ただ、この「La.おかき」も1995年に解散。
あれ?どうなっちゃうのかな、と思っていたが1年後輩のやすと2000年に「ずん」を結成しその後プチブレイク。
当初は関根勤やウド鈴木といった同じ事務所の浅井企画の先輩芸人と一緒に出演するいわゆる「バーター」が多かったのですが、その後の活躍ぶりは周知の通り。
そして飯尾さんが出演した番組でも特に印象に残っているのが2012年に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』での公開プロポーズです。
これは、交際している彼女へのプロポーズではなく、11年間交際し1年前に別れていた元彼女へプロポーズするというとんねるずの番組らしい無茶な企画でした。
テレビの前で観ていた私は「どうせ無理に決まってるだろ!プロポーズなんて諦めちまえよ!」なんて思っていました。
おそらくその時の私はこんな顔をしていたと思います。
ところが何とびっくり!プロポーズは成功!結婚が決まってしまいます。
おそらくタカさんはこう言いたかったのかも知れません。
「あのプロポーズの向こう側を誰か見たのかよ。誰も見てないだろ?だったらまだわかんないじゃないか!」
「まさに大~どんでん返し!」
あの日のタカさんや飯尾さんはルビッチやプペルだったのかもしれません。
なんとなくですが、どうして吉本興業ではなく浅井企画の飯尾さんが出演することになったのかがわかってきたような気もします。
ただ、この飯尾さんが演じるスーさんですが、映画の中でちょっと変わった描かれ方をしています。
簡単に言ってしまうと「良い人そうな味方だと思ったら裏切り者だった」というものです。
ここでちょっと疑問が。
西野さんはネタバレしても構わない、というよりネタバレしている方が良い、という考えの持ち主です。
当然ですが、映画にありがちな「アッと驚く展開」や「衝撃のラスト!」などは外してくるはず。
そんな中、映画の中で唯一の「驚きの展開」を見せるキャラがスーさんなのです。
ちょっと待てよ、もしかしてスーさんの裏切りは「驚きの展開」ではないということではないのか?
もちろん、映画の台本が事前に販売されているのだからそういった意味では「驚きの展開」ではないのですが、そうではなく台本はもちろん絵本を読んだことのない人、誰の目にも明らかなスーさんの裏切りが事前に公開されていた、とは考えられないだろうか。
そうなんです、あったんです。まずはこちらの写真をご覧ください。
そうです、飯尾さんのおなじみのギャグ「ペッコリ45度」です。
飯尾さんには「屈伸ついでにレディー・ガガ」「ぱっくりピスターチオ」「忍法・眼鏡残し」などのたくさんの人気ギャグがありますが、代表作と言えばやっぱり「ペッコリ45度」です。
勘の良い方なら何か気付いたかもしれません。
「ペッコリ45度」を披露する時の飯尾さんの目線に注目して下さい。
そうなんです、斜め下を向いているんです。
ブルーノ亡き後も空の向こう、星を信じて空を見上げ続けたルビッチ。
そんなルビッチの隣で一緒に空を見上げるプペル。
かたや、下済み時代から斜め下を見続けてきた飯尾和樹。
もうおわかりですね!
飯尾さんを起用する事で、上を見る主人公達を見守る振りをしているスーさんが実はずっと応援なんかしていない(下を見続けている)事を表現していたのです!
そう、キャスティングが発表された時からえんとつ掃除屋の良い人「スーさん」の裏切りは既にネタバレされていたのです!
いやあすごいな西野さん!
僕たちは手のひらの上で踊らされっぱなしですよ!
脇役1人をとってもこの情報。ますます『映画 えんとつ町のプペル』から目が離せませんね!!
あれ?このブログのタイトルなんでしたっけ?
あー!40代会社員が見た『映画 えんとつ町のプペル』だった!
大変申し訳ございません。
この時点で既に2800文字を超えており、当初予定していた内容までたどり着くのは困難な状況です。
非常に心苦しいのですが、ここで筆を置かせて、いやキーボードの前から離れたいと思います。
今私はペッコリ45度、いやペッコリ90度でこのブログを読んでしまったあなたに、謝罪の意を表明させて頂きたいと思います。
また機会がありましたらこの続きをお披露目する事があるとかないとか……
それではまた次のブログでお会いしましょう!
こんなブログもあるよ